日本国際箱庭療法士協会
 
日本国際箱庭療法士協会(Japan society for ISST members)とは
 本協会は国際箱庭療法学会(ISST, 1985年創設)の創設会員河合隼雄先生、樋口和彦先生、山中康裕先生を中心に、日本における加盟団体(member society)として2001年9月に発足し、1987年創設の日本箱庭療法学会(JAST)との密接な連携協力関係のもとに活動を続けてまいりました。現在は名誉会員山中康裕先生とともに、岡田康伸会長のもと、総員9名の国際箱庭療法学会(ISST)正会員が所属しています。アメリカにおける加盟団体(STA)のリース滝幸子先生には、当会の顧問として活動に加わっていただいています。
 国際箱庭療法学会(ISST)はドラ・カルフ先生の呼びかけにより、河合隼雄先生をはじめとするスイス、イタリア、イギリス、アメリカ、日本、5カ国の箱庭療法家14名が集まって始まり(翌年ドイツが加わり6カ国)、現在では正式な会員組織は18カ国に置かれています。隔年で大会が開催され、合間の年には箱庭療法の教育訓練の機会を提供するための集中トレーニングウィーク(ITW)が催されています。これらの行事に合わせて、各国代表が集う理事会(Board Meeting)が毎年開催されます。刊行物としては年2回のニュースレターが発行されており、各国の箱庭療法の状況が発信されています。目下、国際的なジャーナルの準備も進行しています。
 なお、当会Japan society for ISST members (JISST)は、2022年11月6日、日本語名称を日本国際箱庭療法士学会から日本国際箱庭療法士協会に改めました。

国際箱庭療法学会(ISST)の大会とITW
 ISST大会は、世界各地で隔年開催されてきました。次回27回大会は、2025年8月18-22日の日程でオランダのエグモント・アーン・ゼーで開催予定です。詳しい情報は、以下の専用webサイトをご確認ください:
 https://www.isst-society.com/isst-congresses-conferences-and-training/
 集中トレーニングウィーク(ITW)とは、1週間にわたるワークショップです。ISST大会のない年に、隔年開催されてきました。2020年8月にチリで開催予定でしたが、残念ながらパンデミックのために中止となり、以降の見通しはたっていません。

国際箱庭療法学会(ISST)正会員になるには
 本学会のティーチングメンバー(TM)が講師や指定討論を務めるワークショップや研修会に参加されると、正会員になるために必要な「理論的トレーニング100時間」のうちの参加時間数として認定されます。ご希望の方は研修修了時に参加証明書をお申し込み下さい。
 その他の要件として、箱庭によるパーソナルプロセス(教育分析)を受けていること、箱庭のケースのスーパーヴィジョン(個人、集団あわせて)80時間以上(TMとの)、シンボルペーパー2篇の提出、ケース研究1篇の提出、などです。詳しくは国際箱庭療法学会(ISST)のホームページwww.isst-society.comの「メンバーになるためにはBecoming a certified member」にアクセスして下さい。あるいはTMまたは資格委員(岡田康伸、弘中正美、篠原道夫)にお尋ね下さい。
 なお、当協会JISSTの会員は以下の通りです。ティーチングメンバーはTMを付けています(敬称略・順不同)。

 山中康裕 Yasuhiro Yamanaka(TM)
 岡田康伸 Yasunobu Okada(TM)
 安島智子 Tomoko Ajima(TM)
 篠原道夫 Michio Shinohara
 鈴木康広 Yasuhiro Suzuki(TM)
 戸塚悌子 Teiko Totsuka(TM)
 名取琢自 Takuji Natori(TM)
 弘中正美 Masayoshi Hironaka(TM)
 勝又美保 Katsumata Miho(準会員)

当協会が関わる研修機会のご案内
<本協会の主催する研修機会のご案内>
■箱庭作成の一対一型体験研修
・講師:弘中正美先生
・研修内容:今回の「1対1の箱庭制作体験」は、制作者(参加者)は個人で箱庭療法家のオフィスを訪れ、1対1の場で箱庭を制作し、その体験を複数回継続します。1対1の環境における継続的な箱庭制作によって、個人セラピーあるいは個人分析と類似した体験を目指すことが目的となります。
 グループによる箱庭制作と個人の箱庭制作はそれぞれの特徴がありますが、個人の箱庭制作を体験したことがない方が新しい挑戦をする機会となるのではないかと思います。
・詳細については,ご案内をご参照ください。
・申込方法:申込票をJISST事務局までEメールで送付してください。
 E-mail : jisst_office@sandplay.jp
・申し込み期限:2023年4月末[申し込みを締め切りました。次の機会は,今春を予定しています]

■箱庭療法の東と西:Dr. Alexander Esterhuyzen先生を囲んで
・講師:Dr. Alexander Esterhuyzen (ユング派分析家,Teaching Member of ISST)
・研修内容:国際箱庭療法学会前会長Dr. Esterhuyzen先生を講師にお迎えして箱庭療法の可能性を検討するスモール・グループによるセミナーを開催いたします。箱庭療法における冒険や創造性と破壊性などについて,日本での実践例をベースとしながら,西欧の箱庭療法の視点から映し出されるものに着目して議論する機会になると思います
・開催期日:2023年9月23日(土)12:30〜18:00 (受付開始12:15〜)
・会場:佛教大学 紫野キャンパス
・プログラム:
 セッション1「箱庭療法におけるセラピストのコミットメント」
  発表者 弘中正美(山王教育研究所,Teaching Member of ISST)
 セッション2「トラウマを抱えた子どもに対する箱庭療法」
   発表者 波多江洋介(白百合女子大学)
 司会:鈴木康広(佛教大学,ユング派分析家,Teaching Member of ISST)
 通訳:名取琢自(京都文教大学,ISST会長,Teaching Member of ISST)
・共催:佛教大学箱庭療法研究会
・詳細については,ご案内をご参照ください
・申込方法:参加申込フォームからお申し込みください
・申し込み期限:2023年9月13日(水)


<本協会TMが関わるワークショップや研修会のご案内>
■一般社団法人日本箱庭療法学会2023年度第1回オンライン研修会
 開催日程:5月28日(日)
 講 師:弘中正美先生 
 テーマ:「箱庭療法再入門」

■一般社団法人日本箱庭療法学会第36回大会ワークショップ
 開催日程:2023年10月28日(土)
 Iコース講師:名取琢自先生
 テーマ:「箱庭/夢イメージ系列のコンテクストを探る」


※国際箱庭療法学会ポイント対象について※
 ISST(国際箱庭療法学会)は世界の箱庭療法家が集い、学び合う場になっています。日本の箱庭療法への期待と関心も高まっています。ティーチングメンバーが講師を務める研修会を受講すれば、ISST正会員になるために必要な「理論的トレーニング100時間」に算入されます。研修証明書をご希望の方は各研修会の申込時に申請ください。

連絡先
日本国際箱庭療法士協会事務局
〒541-0047
大阪市中央区淡路町4-3-6 新元社内
E-mail : jisst_office@sandplay.jp

※事務局へのお問合せ・ご連絡は、E-mail、または郵便でお願いします。

リンク
国際箱庭療法学会 一般社団法人  



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